近年日本海にエチゼンクラゲが漂着し、定置網にエチゼンクラゲが入り込み、漁業に影響を与えています。その現状を視察し、少しでも漁民の方のお役に立てばという思いからエチゼンクラゲを加工し販売しようと考え、「くらげ普及協会」のメンバーでもある福井県の岡松幸仁さんと一緒に2009年エチゼンクラゲを加工致しました。
 
 
 
 
 充分料理店さんで使える品質に加工出来ました。今年2011年本格的に加工しようと準備していましたが、去年も今年もエチゼンクラゲが来ませんでしたのでまた来年来ましたら加工する予定です。
 


 エチゼンクラゲを塩クラゲに加工した使用方法として中華関係のお店で使ってもらうのも一つの方法ですが、中国遼寧省や山東省では夏から秋にかけて生のエチゼンクラゲを使った料理を以前から食べています。海鮮料理店の店先に塩水に浸かった生エチゼンクラゲが置いてあり、それを選べば細くカットした生エチゼンクラゲを冷たい甘酢スープで食べられます。日本的な味付けにすれば日本でも食べてもらえる料理になるのではないかと考えています。生で食べられるかどうかについては2007年東京海洋大学教授で刺胞を研究されている永井先生に聞いたところ、生でも食べられるとのご返事をいただきました。よって一つ生の料理が広まれば、新しい料理を開発する人も出てきて、厄介者のエチゼンクラゲに目を背けていた漁民の方が逆に自らエチゼンクラゲを獲りに行くようになり、これこそ日本でのエチゼンクラゲ漁のきっかけになる可能性があります。また生で使えれば加工費も少なくてすみ、鮮魚と一緒に市場で取引ができ、漁民の方が望む方向ではないかと考えます。
 
 
 
海鮮料理店の店先に置いてあります
 
 
 
 
中国大連市にて
 
中国大連市にて
 
中国青島市にて
 また生のエチゼンクラゲをしゃぶしゃぶで食べることも出来ますし、ふぐ刺しのように並べお刺身としても食べられます。まだまだ新しい生のエチゼンクラゲを使った料理が次々と開発される可能性もあります。
   
お刺身として
 
甘酢スープとして
 
煮物の具として
 このように現在品質の良い塩クラゲの加工もあと一歩のところに来ており、生でも食べられますし、「国産クラゲ」としてネームバリューもあり魅力的な食材であることは間違いありません。

一緒にエチゼンクラゲを加工した岡松さんは6〜7年前位からエチゼンクラゲを加工しており、自社クラゲ製品も作っています。ご紹介致します。