キャノンボールクラゲにはメキシコ中米産とアメリカ産がありそれぞれ肉質は違います。メキシコ中米産は渦巻状にカットされ「渦巻くらげ」として、アメリカ産はギロチンカットされ「USAキャノンボールクラゲ」として流通しています。キャノンボールクラゲは成長してもメキシコ中米産は15cm位、アメリカ産は20cm位で小さく、中国クラゲの規格では5級品になり以前はまったく使われていませんでした。しかし10年程前傘の部分を渦巻状にカットする方法が開発されたことにより、肉質は良く1級品並みだったためキャノンボールクラゲは表舞台に出て多く使われるようになりました。今は歯ごたえが抜群で品質が良いため「大連クラゲ」に代わりキャノンボールクラゲが中国料理の主力のクラゲになっております。
  最近メキシコ産キャノンボールクラゲを加工した傘の部分と足の部分が一緒に付いているクラゲの形をした小型のかわいい「姿くらげ」が開発され、中華はもちろん和食洋食の料理にも使われています。

 

(傘の部分、Body)

(1)メキシコ「渦巻くらげ」

<産 地>
メキシコ中米産
<規 格>
「特上級FF」(中心部だけ)、「特上級F」(耳入り)、「特並級」(7〜30cm)
カット幅:6mmと8mmがあります。
<特 徴>
10年程前開発された渦巻状にカットする方法でカットされたクラゲです。この方法によりキャノンボールクラゲのサイズが小さいという欠点が解消されました。今までのギロチンカットではクズが出ますが、この渦巻カットではクズが出ません。
<肉 質>
クルクル巻いて、肉厚で、歯ごたえが抜群で、クズがありません。歩留まりは「特上級FF」は120〜140%前後、「特上級F」は115〜125%前後、「特並級」は110〜120%前後あり、かなり歩留りが良いですので品質が良い上に単価的にも安くなります。
<使用先>
中国料理の前菜として特にコリコリ感を重視する高級店で多く使われています。現在メキシコ「渦巻くらげ特上級」が一番品質の良いクラゲと言われています。
<備 考>
特許商品になっております。
<推 薦>
3拍子揃っているクラゲですので肉質を重視するお店に推薦できるクラゲ です。

 

 
 
メキシコ産キャノンボールクラゲ
  メキシコ加工場   加工された皮(Body)
     
「クラゲの革命!」と言われた渦巻カット   メキシコ中米産「渦巻くらげ」     

(2)「USAキャノンボールクラゲ」

<産 地>
アメリカ産
<規 格>
指定の幅でギロチンカットされ販売されています。
<肉 質>
クルクル巻いて、USAキャノンの歯ごたえはカツカツ感があります。
<使用先>
中国料理の前菜としてカツカツ感を好まれるお店で多く使われています。



(足の部分、Head)

(3)「メキシコキャノン頭」 (4)「USAキャノン頭」

<産 地>
(3)メキシコ中米産、(4)アメリカ産
<規 格>
L・M・Sサイズあります。メキシコ中米産はアメリカ産より小さめです。
<肉 質>
皮よりコリコリ感があり、中国では皮より頭の方が好まれています。
<使用先>
スライスして中国料理の前菜や「梅くらげ」「お刺身くらげ」など 加工用にも使われています。

 

 
 
加工されたキャノン頭
  メキシコ中米産「キャノン頭」    

 

姿(小型で、傘の部分と足の部分が一緒に付いている新製品)

(5)メキシコ「姿くらげ」

<産 地>
メキシコ産
<規 格>
L、M、S、SSサイズあります。
<特 徴>
新しく開発されたクラゲの形をした小型の2〜3cm位の大きさのかわいいクラゲで、前菜にも炒め料理にもサラダにもスープに浮かせることもでき、ほど良い歯ごたえがあり、本当にクラゲを食べている気持ちになります。
<使用先>
今は中華の前菜や炒め料理に使われていますが、和食洋食にも使う ことができます。かわいいクラゲですし、「姿くらげ」はこれからいろいろな 料理に使われてくると思われます。
<備 考>
特許商品になっています。
<推 薦>
かわいいクラゲですし、これからのクラゲとして和食洋食のお店にも推薦できるクラゲです。

 
 
食べられる状態の「姿くらげ」
  メキシコ「姿くらげ」   「お刺身姿くらげ」