ヒゼンクラゲは現在日本では多くは使われていませんが、「大連バイキング用クラゲ」「大連宝山くらげ」として流通しています。肉質はプリプリ感が残り、歩留りが良く、単価も比較的安く、歩留りを計算したらエチゼンクラゲ(沙クラゲ)より安くなり、ヒゼンクラゲの特徴をわかってもらえたら今後多く使われてくると思われます。
  最近ヒゼンクラゲを菱形にカットされた「象眼くらげ」が開発されました。中華では和え物や炒め物に使われていますが、和食向けに期待されています。

 

(傘の部分、Body)

(1)「大連バイキング用クラゲ」 (2)「大連宝山くらげ」

<産 地>
中国
<特 徴>
品質は悪くなく単価も比較的安いため、食べ放題用やバイキング用には最適なクラゲです。一品料理にも使える品質です。
<肉 質>
湯通ししてもクルクル巻きませんが、シメ(水切り)が良いものは歩留りも良く120%あり、肉厚で、プリプリ感もあります。
<使用先>
中華の前菜に使われ、品質は悪くなくリーズナブルなクラゲを必要としているお店に好まれています。
<推 薦>
食べ放題やバイキングのようなリーズナブルなクラゲを必要としているお店に推薦できるクラゲです。

 
 
「天然ヒゼンクラゲ」
  「大連バイキング用クラゲ」  

「大連宝山くらげ」

 

(3)「象眼くらげ」(ぞうのめクラゲ)新製品

<産 地>
中国
<特 徴>
ヒゼンクラゲを象の眼のように菱形にカットした新しく開発されたクラゲです。もともと中国料理には人参、竹の子、干豆腐等を菱形にカットする象眼カットという切り方がありました。そのカット方法を応用したクラゲです。なぜヒゼンクラゲを使用したかは、湯通ししてもクルクル巻かないため料理にした時菱形の形が残るからです。クラゲは細くカットされたクラゲだけがクラゲではなく、このように菱形にカットされたクラゲもあり、上品な仕上がりで新しい料理を考えているお店や和食洋食のお店にも向いています。
<肉 質>
湯通ししてもクルクル巻きません。肉厚になり、上品な仕上がりでプリプリ感があります。
<使用先>
中華の和え物や炒め料理に使われています。今後和食洋食にも使える可能性があり期待されます。
<推 薦>
新しい料理を考えているお店や和食洋食のお店に推薦できるクラゲです。

 
 
象眼カット
   「象眼くらげ」     

 

(足の部分、Head)

(4)「ヒゼンクラゲ頭」

<産 地>
中国
<状 況>
現在「大連クラゲ頭」が高くなりあまり輸入されていませんので、その代わりに使われています。
<肉 質>
コリコリ感もあります。角があるのが特徴です。
<使用先>
スライスして中華料理の前菜として使われています。

 
 
角が特徴です
  ヒゼンクラゲ頭   「天然ヒゼンクラゲ頭」